人造湖と水域生態系 2
予備調査の段階では、いろいろな種類の陸生・水生生物に及ぼす、提案された環境操作の影響を予測するのが課題です。
これらの生物にはつぎのものがあります。
すなわち、生存期間が短く、個体数の回転率の速いもの(たとえば、栄養循環細菌や多くの藻類)、生存期間も回転率も中間のもの(たとえば、穀類作物、ある種の小魚、蚊のような昆虫など)、生存期間が長く、個体数の回転率も遅いもの(たとえば、森林の樹木のような永年性植物、大型の水生・陸生野生動物、家畜)および人類です。
これらの影響を予測するためには、影響をうける陸域および水域環境を構成する種と群集を知ることが重要です。
それから植物と動物は、その実際的および潜在的な用途に応じて分析することができます。
人類および人類が飼育する動物や栽培する植物に害や脅威を与えたり、与えるかもしれない生物は、とくにその数や分布を変えられるかどうかについて評価されるでしょう。
人造湖予定地に稀産種や絶滅しつつある種およびそれらの群集の全体ないし一部が含まれる場合には、それらの損失を防ぐ費用も、事業化可能性の決定条件に入ってきます。
上述のことは、生物学者が、貯水によって影響されることになる生物について、事前の知識をもっていることを前提としていますが、不幸にもこういう場合はめったにありません。