人造湖とは? 2
3)水位低下帯や、湖の影響をうける隣接陸地に新しくできた生息地から得られる農産物と畜産物の収量はどのくらいか。
生物系の相互関係叙述を簡単にし、生産の変化のダイナミックな性格を強調するために、われわれは、新しい人造湖の生活史を4段階に区分してみましました。
第1段階 人造湖計画の生態学的、経済的、社会的、政治的可能性決定の段階。
第2段階 計画が可能と決定されたら、建設と、それに関連する社会的移動の実施計画と、必要な諸調査の実施段階。
第3段階 貯水池がはじめて湛水された時期から、湖が生物学的にきわめて不安定な時期にひきつづく段階。
第4段階 湖が安定化したと考えられる時期から、それにひきつづく多かれ少かれ、長くつづく発展の段階。
・・・われわれはこの各段階の中で、政策決定に含まれる原則を与えるようないろいろな分析的、研究的、操作的な優先権を区別することができます。
われわれは各段階に、つぎの2つの方法を適用します。
1)構成する各システムの成分の同定と限定。
2)湖沼生態系を構成する各システム内、およびシステム間の全成分(ないしは少なくとも重要な成分)の相互関係やメカニズム。
たとえば生物系では、成分には生きた生物の種や群集ばかりでなく、各種の特殊な生活史の段階(生態相)も含まれると考えられます。
貯水池の発達の中でおこっているたくさんの変化の背後にある錯綜した原因について論ずることは、われわれの現在の知識の状態をこえています。